皆さんが旅行に出かける際、その旅先に何を求めますか。 日本では体験できないこと、 例えば免税店で賢く買い物することかもしれないし、 グアムの場合ならエメラルドグリーンに輝く海でのマリンスポーツかもしれません。 また、その土地ならではの食事に挑戦したり、 歴史、文化に触れることも旅の大切な要素のひとつになる人もいるでしょう。 今回はグアムの楽しみ方のひとつ、 グアムの文化やローカルの暮らしに触れることができるフェスティバルを紹介しましょう。
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9月26日(日)、マンギラオ村で2つのフェスティバルが開催されました。 ひとつは「マンギラオ村 グアムアイランドフィエスタツアー」。 「グアムアイランドフィエスタツアー」についてはすでに以前紹介しましたが、 今回行ってきたのはマンギラオ村のフィエスタです。 グアムアイランドフィエスタツアー」のブログはこちら http://weekly.visitguam.jp/2010/04/-43.html
フィエスタとはその村の守護神を祀るカトリック教徒にとってとても大切なお祭り。 そして「グアムアイランドフィエスタツアー」では、 村長とホストファミリーがアットホームなおもてなしでツーリストを迎えてくれます。 ローカルスタイルのフィエスタやパーティーで欠かせない2大要素は料理とダンス。 パーティーフードを食べられるのはもちろんのこと、 数十人、数百人分の料理を作る現場を見学したり、 ローカルに親しまれているポピュラーなダンスを教えてもらったりできるのは、 「グアムアイランドフィエスタツアー」ならでは。 ほら見てください、日本では信じられないほどの大量の料理を作るこの調理現場。 料理を作っているのはホストファミリーの皆さん。 上写真の豚の丸焼きはツーリストのために、特別に用意されたものではありませんよ。 ローカルパーティーには必ず登場する料理です。
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お料理を作っているところを見学し、味見をさせてくれたり、作り方を教えてくれたり。 グアムではバーベキューは男性の仕事です。
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ブレッドフルーツを使ってお料理。 男性も率先して料理に参加します。 大量の料理を作るのは力仕事ですから。
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パーティーに欠かせないグアム伝統の料理 レッドライスを作っています。 パーティーフードはファミリーが手分けして数十人、数百人分を作ります。
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ケータリングサービスを使わずに、個人の家庭でこれだけの料理を作るのはグアムならでは。 この様子を見るだけでも、グアムのローカルの暮らし体験になりますよ。
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フィエスタで忘れてはならないのが、守護神への感謝の祈り。 食べる前には必ず祈りの時間が設けられます。 これはマンギラオ村の守護神 聖テレシタをデザインした特大ケーキ。
さて食後はお決まりのダンスタイムです。 初めはアイランドダンスショー。 ショーの終わりにダンサーがツーリストの手をとり、ステージへ。 そして一緒に踊ります。
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ローカルと手を取り合って一緒に踊るなんて、なかなかできない体験。
ショーの後はいよいよローカルスタイルのダンスタイムがスタート。 生バンドによるダンスミュージックが流れるとローカルの人たちはパートナーと手をとりあって、 ステージにあがり踊り始めます。 遠慮気味のツーリストもステージに招いてくれました。
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踊っているのは、全員で決まったステップを踏むボックスステップのようなダンス。 ローカルなら誰でも知っているダンスです。 これをマスターすれば、かなりのグアム通になれますよ!!
ステップや動きがわからなくても、音楽に合わせ体を動かし楽しめばOK。 ローカルの人たちはダンスの上手下手なんて気にしません。 とにかく笑って楽しく踊ればいいんです!! 食べ、飲み、踊り、日が暮れるまで、時には夜中までファミリーや友達と時間を過ごすのがローカルスタイル。 人々の暮らしのほんの一部ですが、ローカルの人々と一緒に過ごし、 体験できる「グアムアイランドフィエスタツアー」。 その他、ツーリスト向けにココナツリーフデモンストレーションやグアムに生息する動物の展示、 木彫り工芸品、チャモロ工芸品の展示なども行われ、グアムのカルチャーにも触れられる絶好の機会でした。 さて、もうひとつは「第1回マンギラオ ドニ フェスティバル」。
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ドニとは赤唐辛子のことで、実は赤唐辛子はチャモロ人の食卓には欠かせない食材。 先に紹介した「マンギラオ村 グアムアイランドフィエスタツアー」でも、 赤唐辛子を使った料理がたくさん登場していましたよ。
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左からフィナデニソース、チキンケラグエン、茄子のココナツミルク煮。 どれもローカルに親しまれている料理。 赤唐辛子は家庭に欠かせない調味料です。
そのドニをテーマにしたお祭りということで、赤唐辛子を使ったキャラクターやお料理が登場。
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赤唐辛子のキャラクターが登場。
ローカルが大好きなチリビーンズの試食や、各家庭に欠かせない調味料チリペーストの販売もありました。
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グアム・コミュニティ・カレッジの学生によるチリビーンズ。 チリはローカルが大好きな料理のひとつ。
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各家庭には欠かせない調味料チリペースト。 メイドイングアムです。
こちらはローカルにとってもちょっと珍しい唐辛子の楽しみ方。
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同じくグアム・コミュニティ・カレッジの学生によるドニアイス。 甘いバニラクリームの中にピリ辛のパンチが効いた、微妙な味わい...。
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こちらはピカジェリー。 ピカとは唐辛子のこと。 クラッカーにサワークリームと一緒にのせたり、ローストビーフやハムに添えたり...。
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苗も販売されていました。 小さいもので5ドル、大きいものでも8ドル。
グアムの人にとって、なくてはならない赤唐辛子。 今やフェスティバルまで開かれるまでの存在となった赤唐辛子ですが、 しかし、実はグアムでの歴史はまだ浅く、古代から親しまれていたわけではないのです。 16世紀のマゼラン一行がグアム島を発見し、グアムがスペイン統治下になって以降、 さまざまな西洋文化と共にグアムにもたらされたものなのです。 数百年の時を超え、今ではすっかり料理の名脇役の座を確保した赤唐辛子は、 グアムの歴史をも秘めた、まさにグアムを語る時には欠かせない食材でもあるのです。 赤唐辛子だけでなく、グアムのさまざまな食に関する歴史は、 現在配布されているフリーマガジン「アイランドタイム」で紹介されています。 タモン、タムニン地区の主なホテルロビー、ショッピングセンターなどで手に入れることができます。
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アイランドタイムの詳しい情報はこちらから http://www.islandtime-guam.com 「ドニ フェスティバル」ではその他「ミス ドニ」コンテストやアイランドダンスショーなども行われ、 アイランドムードたっぷりの中、グアムの味、ドニを存分に体験できるイベントでした。 グアムではタモンの街中では体験できないローカルのフェスティバルが各地で開催されています。 その土地でしか味わえない体験、人々との出会いは、きっと旅の貴重な思い出となるでしょう。 "本当のグアムを知る旅" をぜひ体験してみてください。