3年目を迎え、旅行者にもずいぶん浸透してきたグアム政府観光局主催のグアム・アイランド・フィエスタツアー。5月8日(日)の母の日に、メリッソ村で行われたツアーに参加してきました。グアムは南に行けば行くほど、牧歌的な暮らしや長閑な風景が広がっています。タモン地区からバスに揺られ車窓から見える景色が、徐々に自然の美しさに包まれはじめます。

フィエスタ(村祭り)を象徴するキリストの像と グアム固有のレッドライスがブッフェテーブルを飾ります。

メリッソ村は人口2,200人強。幹線道路4号線が村の沿岸部をぐるりと貫いています。内陸部には標高337mのササラグアン山、海洋にはコバルトブルーのココスラグーンに面積33平方m、周囲4.4kmのココス島が浮かんでいます。幹線道路脇には南国の緑が続き、鶏が呑気に道路を横断していたり水牛が飼われていたりと、ノスタルジックな気分が味わえます。

スペイン統治時代にグアムへ持ち込まれ、 耕作の労働力として長年グアムの暮らしを支えて来たカラバオ(水牛)は、 今もグアムの人々に親しまれる動物です。

村の中心部には1917年のカナルス神父によって立てられたベルタワー、約150年前にスペインの聖職者たちが暮らした修道院(コンベント)など、スペイン統治時代のキリスト教の布教を物語る建物が残されています。ベルタワーの脇にある小さな公園は、聖母マリアカマリンパーク。蟹の背中に乗った重さ120kgの聖母マリアカマリン像をメリッソの海で漁師が発見した、という伝説が残ることからこの公園が作られ、色とりどりの花がいつも訪れる人々を楽しませています。

約90年前に作られた鐘楼。 かつてはミサの始まりを村人に伝えていました。

修道院(コンベント)は建設当時の木の柱を残し、 数年前に大改修されました。

現在本物のマリアカマリン像はアガニア大聖堂に祭られています。 この公園に立つ像はレプリカです。

この日、旅行者を乗せたバスがホストファミリーのチャンパゴ宅に到着したのは午前11時頃。ヤシの葉でデコレーションした手作りのゲートが迎えてくれます。広い自宅の敷地には料理が並ぶブッフェエリア、ライブエンターテイメントエリア、ゲストが寛ぐシーティングエリア、そしてアクティビティエリアが用意されていました。

ファミリーの盛大な歓迎。 タモン地区では見かけない、長閑な民家の佇まいが皆さんをお待ちしてます。

庭で実った果物が、パンダナスの葉で編んだ 大きなバスケットへ山積みにされていました。

豚の丸焼き、ローストハム、ローストビーフなど、 肉類の料理はブッフェのハイライトです。

アクティビティエリアでは、闘鶏やカラバオライド(水牛乗り)、ココナツクラブ(ヤシガニ)やイグアナなどの動物を観察するコーナーを回ります。ライブエンターテイメントでは、生演奏や迫力満点のチャモロダンスショーが行われていました。何よりも楽しみなのは、やはり料理。豊富な種類の料理が延々と並ぶ姿は圧倒されます。見たこともない料理に不安を感じる方もいるかもしれませんが、グアムの料理は比較的日本人の味覚に合うものが多いので、いろいろ試してみるといいでしょう。

まるでミニ動物園のようなアニマルコーナー。 フェンスの中には珍しい動物が飼われていました。

かわいい鹿も発見。 チャモロ人は鹿が大好きなんですよ。

全長1m20cmぐらいありそうな大トカゲ。 グアムの人はイグアナと呼びます。

カラバオライド(水牛乗り)は子供たちに人気のアトラクションです。

手際良くその場で実を削ってココナツジュースを振る舞ってくれました。

キーンと冷えたココナツジュース、美味しいです。

フィエスタとは、村を守護している守護聖人に対し、家族や友人とともに感謝するカトリック教伝統の行事です。この日ばかりは島中の親戚や友人が集い、賑やかな宴が催されます。フィエスタはサンクスギビングとクリスマス以上に多くの親戚が集まる、一大イベントなのです。

お食事タイムには、ライブ演奏に続いて チャモロダンスが披露されました。

食べて、飲んで、おしゃべりして、踊って、グアム・アイランド・フィエスタツアーでは村人の温かいおもてなしの心に、たっぷり触れることができます。ホストファミリーや現地のゲストへ気軽に話しかけてみるのもいいでしょう。きっと温かい気持ちになれるはずですよ。

テーブルを回って振る舞われているのは、「トゥバ酒」。 ココナツから作る伝統のお酒です。

最後にメリッソ村の有名人を紹介しておきましょう。この村に40年近く暮らす日本人女性のたつえさん。長年4号線沿いの自宅の軒先にフルーツスタンドを出し、採れたてのフルーツやトゥバ酒、ビートルナッツなどを売っています。車を止めてしばらくすると、たつえさんが自宅から小走りにスタンドへ駆けつけます。皆さんがメリッソ村を訪れる時には、是非たつえさんのスタンドに立ち寄ってください。日本語での楽しいおしゃべりができますよ。グアム・アイランド・フィエスタツアーに参加して、ローカルの暮らしぶりや村の雰囲気、リズムを掴んでみてください。そして再び訪れれば、更にディープな村の魅力に迫ることができますよ。

たつえさんのお店には季節によって さまざまなフルーツが並びます。

以前のフィエスタツアーについての紹介はこちら。 http://weekly.visitguam.jp/2010/04/-43.html http://weekly.visitguam.jp/2010/02/-2010.html http://weekly.visitguam.jp/2011/04/post-174.html

<インフォメーション>

ツアー名:グアム・アイランド・フィエスタツアー 開催時間:11:00AM~2:00PM / ホテルピックアップ 9:10AM~ ※開催場所により異なる。 参加費:大人$30、子供$20(2~11才) ※ホテルからの送迎含む。 お問い合わせ:ラムラムツアーズ 電話番号:671-649-5314 / 671-649-5315 ■2011年ツアースケジュール■ 7月17日(日)アガット村 / 聖母マウント・カーメル・フィエスタ 9月25日(日)マンギラオ村 / 聖テレシタ・フィエスタ 12月4日(日)メリッソ村 / 聖女バルバラ・フィエスタ