グアムとマリアナ諸島の地元ニュースを主に掲載する新聞「マリアナズバラエティー」が主催する、「第2回 MVグアム・バーガーフェスタ2011(MV Guam Burgerfest2011)」が5月29日(日)に開催されました。多くのオフィスワーカーにとって、お正月以来久々の三連休となったこの週末は、連日グアムのあちこちでイベントが行われました。中でもハンバーガーをテーマにレストラン関係者が総動員したこの第2回 MVグアム・バーガーフェスタ2011は、とってもローカルチックでアメリカンなイベントでした。

バーベキューと並んでハンバーガーは
グアム流に進化し続けている、グアムを代表するグルメです。


会場になったハガニア地区のスキナープラザには、家族や友人と一緒に多くの人が集まっていました。野外ステージではノリの良いライブミュージックが延々と演奏され、灼熱の太陽の下、熱さを吹き飛ばすような活気に包まれていました。コンペティションは「クラシックバーガー」「グルメバーガー」の2部門で競われ、本年度はクラシックバーガー部門では「ピカズ・カフェ(PIKA'S CAFE)」、グルメバーガー部門では「メスクラ・ドス(Meskla dos)」が優勝しました。

ステージの前に設置された特設キッチンでは、
食を追求する料理人のバトルが繰り広げられました。


グルメバーガー部門で優勝したピカズ・カフェのキッチンの模様。
ペースト状の緑色のものは、旬であるアボカドのソースでしょうか?


数々のライバルを制して優勝したピカズ・カフェのバーガー。
美味しそうな完熟トマトなど、素材にもこだわりがありそうです。


イベント開催中、ステージではライブミュージックが続きます。


このイベントの見どころは、プロの料理人による工夫を凝らしたグルメバーガーのコンペティションであり、そこでは意外な食材が多く見られました。バーガーと言えばパンにミンチ肉のパティを挟んだものと考えがちですが、こちら和食レストラン「味一」のテーブルに並ぶのは、車海老、ライス、まぐろなど。しばらくすると、まぐろの中落ちを包丁でたたき始めました。今度はバンズになると思われる海苔を挟んだご飯に醤油を付けグリル。焼きおにぎり仕立てのライスバーガーにするようです。最後に大きな車海老がグリルに載せられ、みるみるうちに美味しそうなピンク色に焼き上がっていきます。ライスバーガー風バンズ、マグロ、車海老など純和風の食材を純和風に調理し、今が旬のローカルアボカドやレタスで彩りを添えて和風バーガーが完成しました。

コンペティションがスタートするやいなや、
味一の特設キッチンに注目が集まりました。


ダイナミックなデモンストレーションに観客の目は釘付けに。


粗塩をふりかけて、このままいただきたくなるような大きな車海老です。


盛りつけも美しい和風バーガーの完成です。


延々とシビアな表情でバーガーを食べ続けていた審査員の皆さん。
料理の専門家に加え、バーガー好きが嵩じて審査員に名乗りを上げた方もいるそうです。


会場には子供たちが遊べるコーナーも用意されていました。綿アメやバウンスハウス、塗り絵コーナーがあります。
グアムの人たちは子供たちが大好きですから、どんなイベントへ出かけても、子供たちが楽しめるような配慮が常にされています。

バウンスハウスで元気に遊ぶ子供たち。
晴天となったこの日、暑さにも負けず子供たちは絶好調です。


綿アメのコーナーもありました。


こちらはバーガーキングの塗り絵コーナー。
塗り絵をした子供にはおもちゃがプレゼントされていました。


午後8時まで開催されたこのイベント、最後まで見守ることはできませんでしたが、週末の午後はハンバーガーにこだわる料理人のアイデアと熱意を感じながら、たくさんのローカルがライブミュージックに耳を傾け、ゆるーい週末を過ごしていました。アメリカの食文化を代表するハンバーガー、グアムでの独自の進化を予感させます。