グアムの春夏はトロピカルフルーツの最盛期。人気のトロピカルフルーツと言えばパイナップル、バナナ、アボカド、グアバなどいろいろありますが、やはり忘れてならないのはマンゴー。グアムでは毎年この時期アガット村で「マンゴーフェスティバル(Agat Mango Festival)」という、その名の通りのマンゴーづくしのイベントが開催されます。フレッシュマンゴーを使ったスイーツの実演販売、その年収穫した最も大きなマンゴーや形や色つやがとってもきれいなマンゴーの展示などがあり、ローカルにもツーリストにも大好評のイベントです。

今年は6月9日(土)、10日(日)に行われました。今年のマンゴーは久しぶりの豊作で、しかもフェスティバルの期間中は天候にも恵まれ、去年よりかなり多くの人出でしたよ。今回は、第6回を迎えたマンゴーフェスティバルの様子をレポートいたします。

マンゴーフェスティバルでは、 グアムで採れた種類の豊富なマンゴーが展示されていましたよ。

場所は島の南西部に位置するアガット村。グアム島最高峰である標高406mの「ラムラム山(Mt.Lamlam)」や、多くのクルーザーやヨットが停泊する「アガットマリーナ(Agat Bay)」などがある自然に恵まれた村であると同時に、スペイン統治時代の面影や第二次世界大戦の爪痕を残す歴史のある村でもあります。

マンゴーフェスティバルの会場隣の「ガアンポイント(Gaan Point)」には、 第二次世界大戦で使用された大砲が残っています。

マンゴーフェスティバルの会場を少し南に下ったところには スペイン統治時代に建設された『スペイン古橋』が残されています。

アガット村の役場隣の広場で、6月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり開催されたマンゴーフェスティバル。私は初日に行ってきました。 会場はマンゴー一色でした。まずは「食べるマンゴー」から紹介いたしましょう。

ジャジャ~ン! こちらは完熟マンゴーのカキ氷。 甘~いとびきりのマンゴーを惜しみなく使っています。

こちらの女性が販売しているのは、 手作りマンゴージャムとマンゴーケーキ。

慣れた手つきで次々と揚げていくのはマンゴードーナツ。 こちらは大人気で、長蛇の列ができていました。

ツーリストのお土産品としてお馴染みの「COCO JO'S」というグアムのクッキー屋さんから この時期限定のローカルマンゴーを使ったマンゴークッキーが登場していました。 こんな限定品に出会えるのも、ローカルイベントならではですね。

こちらのにこやかなおばさんが手に持つのはマンゴーピクルス(Pickled mango)。 ローカルの人は完熟マンゴーだけでなく、 若い青いマンゴーも、ピクルスにして食べてしまいます。 酸味と唐辛子が効いておいしいですよ。 マンゴーピクルスは、毎週水曜日夜開催の「チャモロビレッジ・ナイトマーケット」の マギーおばさんの屋台(Maggie's)でも売っている事がありますよ。

その他、醤油、キムチの素、フィピリンの海老の塩漬け、タバスコなどと和えた各種ピクルスの試食や、「マンゴーサルサ」、マンゴーソースでマリネして焼いた「マンゴー照り焼きバーベキュー」などもありましたよ。グアムの人はマンゴーをフルーツとしてだけでなく、お料理にも上手に使います。

マンゴーを使ったデザートコンテストもありました。ぜひ審査員になっていろんなデザートを食べてみたいものですが、残念ながら審査員が真剣な顔をして吟味する様子を見るだけです。でも見ているだけでも楽しくなるデザートが続々と登場しますよ。

審査員はみんな真剣そのもの。 でも見てください!テーブルに置かれたおいしそうなデザートの数々!

次は「見るマンゴー」です。 毎年行われるマンゴーコンテスト。「最も美しいマンゴー」「最も大きなマンゴー」などを競います。

こちらは「最も美しいマンゴー」にエントリーされたマンゴーたち。 どれも傷がひとつもなく、色も形も本当にきれい。

こちらは「最も大きなマンゴー」にエントリーされたマンゴーたち。 写真中央、中央手前のものは長さが20cm以上もあり超ビッグ!!

農園別に、生産者の名前と共に展示されています。 実に様々な種類のマンゴーが栽培されているのがわかります。

ローカルの人は「育てるマンゴー」にも興味津々。グアムで採れるマンゴーの種類が多いのは様々な種類のマンゴーの木を接ぎ木をして育てるから。マンゴーの苗木を売るお店もありましたよ。

こちらがマンゴーの苗木。 買って帰るローカルの姿もチラホラ。

以前、グアム政府観光局主催のグアムの食文化を紹介するツアーで、マンゴー農園を訪れたことがありました。マンゴーの接ぎ木をする際には、木の下の部分にはグアムの気候に合った現地種を、木の上の部分には種類の異なる様々なマンゴーを接ぎ木していくという説明を受けました。

マンゴーの接ぎ木に関しての記事はこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2011/06/post-189.html

中央ステージでは、イベントを盛り上げるローカルミュージシャンの演奏やダンスグループのパフォーマンスが披露されていました。また、会場の一角にはアーティストのクラフト作品の展示販売のブース、グアムのイベントには欠かせないバーベキューなどの食べ物のブースもありました。会場は海岸沿いなので、マンゴーを満喫した後、ステージの音楽をBGMにゆっくり寛ぐのにもおすすめでしたよ。

会場には出店がズラリと並び、 とにかく大勢の人達で賑わっていました!

会場の海沿いには設置されているテーブルでは マンゴーやバーベキューで、ランチを楽しむローカルの姿がありました。

今年もラムラムツアーズからツーリスト向けの送迎バスが用意されていました。レンタカーを借りてドライブの途中で立ち寄るのもおすすめです。 来年のこの時期にグアムにいらっしゃる予定の方は、是非マンゴーフェスティバルにスケジュールをあわせて頂いて、アガット村の散策と共においしいマンゴーをたっぷりと楽しんでくださいね!