WEEKLY GUAMをご覧になっている方や、日本から遊びに来た家族や友達によく尋ねられるのが「メイド・イン・グアム」ならではのオススメ品。グアム産のものでオススメのものは数多くありますが、今回その中でも特にご紹介したいのは、メイド・イン・グアムの「ビール」です。
日本では、各地域で生まれたビールを「地ビール」と言い、全国で様々な展開が行われていますが、アメリカでは小規模な「ブルワリー(醸造所)」で職人が手作りするビールを「クラフトビア」と呼んでいます。そして、それは日本よりも長い歴史を持ち、アメリカの食文化のひとつとして定着しています。グアムで作られているクラフトビア「ミナゴフ(MINAGOF)」の歴史はまだ浅いですが、その美味しさに多くの美食家が魅了されています。

現在グアム島内の12店のレストランで
「ミナゴフ」を楽しむことができます。
ミナゴフはどんな料理にも合い
料理をさらに美味しく楽しむことができますよ。

チャモロ語で「喜び・幸福」を意味する「ミナゴフ」。誕生したのは2010年、今から僅か3年前です。ミナゴフを作っているのは、アメリカのクラフトビア文化に魅せられ、その世界に飛び込んだひとりの日本人、「Toshi」の愛称で知られる「石井敏之」さんです。本場アメリカでクラフトビアの製造技術、ブルワリーの経営、マーケティングなどを学び、日本でビール作りのキャリアを重ね、3年前、グアムでクラフトビア作りを始めました。
石井さんはビールを作り出荷するのではなく、現地に赴きビールを作る「フライングブルワー(Flying Brewer)」としてもヨーロッパを中心に活動中で、その業界では名の知れた存在です。2011年の東日本大震災の後には復興支援のため、カリフォルニア州サンディエゴのクラフトブルワリーと共同で、煎茶とビールをコラボレーションさせた「Japanese 煎茶 Green Tea IPA」という商品を開発し、売り上げの一部を赤十字に寄付されていました。

こちらがミナゴフを製造する石井さん。
我が子のように愛情を込め作り育てたビールを
最終チェックする目は真剣そのものです。

石井さんに、グアムでビール作りを始めた理由を伺ってみると「グアムはアメリカでありながら、クラフトビアの文化がなかったから」と答えてくれました。また、ミネラル豊富なグアムの水は、ミナゴフのようなエールビールに適しているそうです。しかし、何と言っても一番の理由は「グアムの人はビールが大好きだ」ということ。「美味しいビールを作れば、必ず喜んでもらえる」という確信があったようです。

こちらが、石井さんのブルワリー。
「麦の粉砕」「仕込み」「発酵」「熟成」「充填」まで
ビール作りのすべての作業がここで行われています。

こちらは、ビールの原料に欠かせない「ホップ」。
ビールの独特なアロマと、爽快な苦みにホップは欠かせません。

こちらが「モルト(麦芽)」です。
ホップもモルトもアメリカから輸入しています。
生産地まで足を運び、石井さんの目で直接確かめた
厳選された原料のみが、ミナゴフに使用されます。

ただ今、仕込みの真っ最中。
常に見守っていなければならない大切な作業の最中です。
職人の経験と勘が頼りです。

奥の容器でお湯を沸かし、真ん中の容器で粉砕した
モルトと混ぜて「麦汁(エキス)」を作ります。
そして、真ん中の容器から手前の容器へと、水道の蛇口のような所から
黄金色の麦汁が出ているのが見えますか?
こちらが、ミナゴフビールの素です!

一次発酵は約20~24度で、5~6日間。
二次発酵は3~5日間。
じっくりと発酵させた後、冷蔵庫で熟成させます。
全工程を14~21日間かけて、完成です。

このように、石井さんの愛情をたっぷりと受けて作られたミナゴフ。濾過も加熱処理もされていない「100%」ナチュラルでフレッシュなビールは、炭酸も強すぎず、フルーティーな香りや深い味わい、爽やかな苦みを十二分に楽しむことができます。ミナゴフを提供しているレストランは、どのお店も料理に定評のあるところばかりです。

今まで、グアムでビールと言えばキリッとした喉越しが特徴的なラガービールが主流でしたが、ミナゴフの登場により、このような味わい深いエールビールも注目を浴びるようになりました。グアムの美食家の中には、食事中のドリンクにミナゴフを指定する人も多いようですよ。

ミナゴフは「ゲッコー」のマークが目印。
手前の赤いサーバーが「ミナゴフ・ペール・エール(MINAGOF PALE ALE)」。
奥の緑のサーバーは、アルコール度が少し高く爽快な苦みのある
「ミナゴフ・インディア・ペール・エール(MINAGOF INDIA PALE ALE)」です。

32oz(約1ℓ)の瓶ビールも市販されているので
ホテルやご自宅でゆっくり味わいたい方にもオススメです。

ビールが少し苦手...という方にも、ビール好きな方にも是非一度試していただきたいグアムのクラフトビア「ミナゴフ」。メイド・イン・グアムのものをお探しの方は必見の一品ですよ!

さて、ビール好きの方にさらに耳寄りな情報をお届けしましょう!上記でミナゴフの製造工程をご紹介しましたが、何とブルワリーは無料見学も行っています。ブルワリーを訪れてみると、いかにミナゴフが小規模な設備で丁寧に製造され、鮮度の高いビールであるかが良く分かります。ビールが大好きという方や、ビールの製造に興味がある方は、是非足を運んでみてくださいね。

<ミナゴフを提供するレストラン・バー>

■タモン地区
・カリフォルニア・ピザ・キッチン(ピザ・パスタ)671-647-4888
・コアBBQガーデン&バー(BBQ&アイランドダンスショー)671-898-1335
・ジョイナスけやき(日本料理・鉄板焼)671-646-4087
・チャモロアイランドBBQ(チャモロ料理・BBQ)671-647-0177
・チャモロ亭(チャモロ料理)671-646-1665
・テキエロ(レストラン)671-647-5100
・ビーチンシュリンプ(海老料理)671-642-3224
・マック&マーティー(シガーバー)671-647-1879

■タムニング地区
・大和(日本料理)671-646-1818

■ハガニア地区
・チャモロアイランドBBQ(チャモロ料理・BBQ)671-477-4227
・プロア(チャモロ料理)671-477-7762
・マーメイドタバーン&グリル(ギリシャ料理)671-687-2691

<ミナゴフ32oz瓶 取り扱い店舗>

■タモン地区
・サークルK(ウェスティンリゾート・グアム向かい)
・JPミニショップ(グアムプラザホテル内)
・ソーホーアベニュー(ホテル・ニッコー・グアム内)
・ボンボヤージュ(ハイアットリージェンシーグアム、ヒルトングアムリゾート&スパ、ウェスティンリゾート・グアム、グアムリーフ&オリーブスパリゾート内)

■タムニング地区
・シーウェーブ(オンワードビーチリゾート内)
・ボンボヤージュ(オンワードビーチリゾート、シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート内)

<ブルワリー無料見学>

営業時間:毎週土曜日 1:00PM~6:00PM / 予約不要
     上記時間以外は要予約となります。(※日曜定休)
電話番号:671-487-0868

<インフォメーション>

店名:イシイ・ブルーイング・カンパニー(Ishii Brewing co.)
住所:102 Northwest Plaza 458 South Marine Corps Drive, Tamuning Guam
ロケーション:タムニング地区マリン・コア・ドライブ沿い
電話番号:671-487-0868
URL:http://ishiibrew.com
Facebook:https://www.facebook.com/pages/Minagof-Beer/242617775808106