グアム最大のサイクルイベント「ツアーオブグアム(Tour of Guam)」が11月23日(日)に開催されました。このイベントではタイムを競い完走を目指すコンペティション部門と、自分のペースで景色などを楽しみながら走るファンライド部門があり、毎年リゾート地グアムでのサイクリングを楽しみに、日本からもたくさんのサイクリストがやってきます。各部門共にロングコース(約105km)とショートコース(約42km)の2コースが用意され、今年は総勢161名のサイクリストが参加。日本からも20名ほどが参加しました。

朝6時30分のスタート前、ハガニア(Hagåtña)には
続々と愛車と共にサイクリストが集まりました。

ツアーオブグアムは「グアムサイクリング連盟(Guam Cycling Federation)」が2010年に始めたイベントです。年々参加者も増え、2部門あることから参加者それぞれが自分に合った楽しみ方でイベントに参加しています。

明るくなったハガニアで、参加者が一斉にスタート。

タイムを競うコンペティション部門の参加者が前列に並び、午前6時30分、2部門の参加者が一緒にスタート。スタート時の混乱や危険を避けるため、初めの数百メートルは助走区域。チャモロビレッジ前の交差点から4号線に入ると一斉にレースが始まります。

ロングコースとショートコース、初めは同じコースを走ります。 ハガニアから4号線を走り、
ジョーニャ村(Village of Yona)から
クロス・アイランド・ロード(Cross Island Road)と呼ばれる
17号線に入り、グアム島を横断。
島を横切り、西側に着くとショートコースは1号線に入り、グアムの首都ハガニアへ
ロングコースは2号線に入り島南部を一周します。
ロングコースの高低差合計は1,676m、
ショートコースは610m。
コースの各所で坂道に出会います。
老若男女、参加者の参加年齢は幅広く
ファンライド部門なら8才から参加することができます。
ちょっと見にくいのですが、こちらの写真の方は、
自転車の後ろに赤いカートを引っ張っていて、
その中には小さな子供が乗っていました。
子供もしっかりヘルメットを被り、手すりを握り、
お父さんの息づかいを聞きながら爽快に走り去っていきました。
このように参加できるのもグアムならでは、ではないでしょうか。
こちらはコンペティション部門の様子。
1秒を争い、坂道、カーブもなんのその。
迫力のスピードで過ぎ去っていきます。
途中には「エイドステーション(AID STATION)」も設けられ
水、スポーツドリンク、バナナなどの軽食も用意されていました。
こちらではノートルダム高校(Norte Dame High School)の生徒さん達が
ボランティアとして参加していました。
きつい登り坂があれば、
美しい景色を眺めながらの下り坂もあります。
ロングコースに参加したファンライド部門の方々は
島南部の美しい景色を眺め、
時折記念撮影を交えながら
イベントを楽しんだようです。
ゴールではコンペティション部門のショートコース参加者が
レースを終えていました。
ゴールを次々とくぐっていきます。
コンペティション部門参加者はレースに慣れている方々ばかりなので
レース後もほとんど疲れを見せず、
互いの健闘を称え合いながらクールダウンをしたり、
用意されたハンバーガーや軽食を頬張っていました。
ハンバーガーは自分で好きな具材を選んで作っていきます。
隣ではハンバーグを焼いていて、出来立て熱々のハンバーガーです。
日本人サイクリストの帰りを待っているとやってきました!
なんと小学6年生の男の子でした。
ツアーオブグアムへの参加は2回目で、
サイクリング好きのお父さんに誘われ参加しているそうです。
完走者全員に配られる記念メダルをもらい、
一緒に参加したお父さんと妹の帰りを待っていました。
こちらの方は残念ながら途中スリップしてしまい
棄権となってしまいましたが
それでも、美しい景色や外国人と一緒に走る楽しさなど
日本のレースにはないツアーオブグアムの魅力を
話してくれました。

毎年このイベントでは旅行社による特別ツアーが組まれ、自分の大切な自転車をグアムのホテルの部屋で管理する手配や後夜祭の開催など、参加者にとって魅力のあるツアーです。
来年も開催予定ですので、ぜひ興味のある方はグアム政府観光局のホームページをチェックしてくださいね。
参加者のみなさま、お疲れさまでした!