ボディビルディング&ボディフィットネスの祭典「第4回グアムナショナルボディビル&国際親善大会」が9月26日(土)に「レオパレスリゾート・グアム(LeoPalace Resort Guam)」にて開催されました。「グアムボディビル連盟」と「公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟」の国際交流の一環として開催されるようになり、今年で4回目。今年は男女13名が日本から参戦、日々のトレーニングの成果を披露しイベントを沸かせました。なかでも注目を集めたのが角田信朗選手、 空手家であり、総合格闘技K−1へビー級のファイターとして活躍したあと、タレント、俳優、歌手としてもオールマイティーな才能を発揮するアラフィフ世代のスターです。
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空手やK−1は相手を倒すスポーツだったけれど
「ボディビルの敵は自分」と語っていた角田選手。
昨年のゲストとしてこの大会を訪れ、次年度の出場を決意。
ミドル級でローカルの若い選手をおさえ、
みごとな優勝を果たしました。
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実力者3名で競われたミドル級ファイナル、
3位、そして2位の選手の名前が呼ばれた段階で感極まり、
目頭を押さえる角田選手。
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闘志あふれるパフォーマンスに会場からは大きな声援が送られていました。
じつは前日の計量で予想以上に体重が落ちていたため
急遽、ヘビー級(80kg)からミドル級(80kg以下)へ クラスを変えての出場となりました。
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「筋肉で世界を元気にする」というテーマを掲げて
50代・60代の人たちに人生を楽しめる体でいることの大切さをみずから伝え、
年下の世代には年を重ねることの素晴らしさを知って励みにしてほしい。
角田選手のボディビル挑戦には、そんな願いが込められています。
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空手、K−1と厳しいスポーツを極めてきた角田選手ですが、
自分自身をコントロールすることが基本のボディビルは
とりわけメンタルが強くないとできないスポーツだと言います。
その過程は、自分と向き合い続けいくつもの壁を乗り越えることの連続。
この先にある世界がようやく見えてきたと、嬉しそうに話してくれました。
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ミドル級の表彰を終えた選手達。
「挑戦し続けることが自分らしい」と角田選手は話していたとはいえ、
初参戦、経験不足という不安はあったに違いありません。
自分を信じて手にした優勝は、
他ならない自分を制した満足感で心を満たしていたことでしょう。
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こちらはマスター部門の表彰風景。角田選手は3位に入賞しました。
優勝は中央のロドリゲス選手、2位には加藤選手が入りました。
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総合チャンピオンはマスター部門で優勝したロドリゲス選手。
この大会では常連の選手ですが、
今年の仕上がりには目を見張るものがありました。
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角田選手にとって、同世代のロドリゲス選手の今大会での活躍は
刺激になったに違いありません。
角田選手が来年どのように仕上げてグアムに乗り込んでくるか、楽しみです。
私のボディビル観戦も「国際親善大会」と同じく今年で4度目。当初は熟年選手の若々しいボディに感心するばかり。ぽってりブヨブヨのお腹をどうにかしたいと思いながら会場を後にしたものでした。しかし選手とお話しする機会も増え、ボディビルへの向き合い方を伺っていると、みなさんがボディビルを通して人生を考えたり、みずからを振り返ったり、将来像を描いたり、その人の人生そのものだと感じるようになりました。同時にどんな方法であれ、自分の体を知り、心に問いかける、そんな時間の大切さを教えてもらったように思えます。近年は選手がトレーニングに費やしてきた日々に敬意を払いながら観戦するようになりました。ボディビルに縁がないという皆さんも、選手の思いに触れるためにグアムでボディビル、初観戦してはいかがですか?
来年度も開催日が確定したらグアム政府観光局のニュースでお知らせします。旅の予定を立てる際に参考にしてくださいね。
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