10月9日(金)のウィークリーグアムで角田信朗選手が金メダルを獲得したニュースをお伝えしましたが、今回の大会ではもう一人、注目選手がいました。筋肉芸人として人気のお笑いタレントのなかやまきんに君選手。順調な芸能活動を送っていたにもかかわらず、無期限での筋肉留学をした異色の吉本所属のタレントです。ボディビルダーとしての実績をひとつずつ積み上げていきたいと真摯な姿勢で臨んだ今大会、ウェルター級でみごと3位入賞を果たしました。
1016_bodybuil-1.jpg
2015年5月に開催された東京オープンボディビル選手権大会では
75キロ級に出場し、同じく筋肉芸人のオードリー春日を抑えて
準優勝を果たしていたなかやまきんに君選手です。
小学校から高校卒業までバスケット部に所属し、毎日汗まみれでスポーツに励んでいた学生時代。受験が迫る夏に部活動から離れるやいなや運動不足が気になり始めた時に出会ったのがボディビルだったというなかやまきんに君選手。その後もトレーニングを続け、ボディビルダーの聖地、ロサンゼルスへ2度の筋肉留学の経験があります。TBSの看板スポーツバラエティ番組「筋肉番付シリーズ」では、前人未到の4連覇を成し遂げた絶対王者として君臨しているのです。
1016_bodybuil-2.jpg
トレーニング歴20年のなかやまきんに君選手。
厳しい食事管理やトレーニングはもはやライフスタイルの一部になっているようです。
さらに上を目指していきたいと熱っぽく語ってくれました。
1016_bodybuil-3.jpg
会場は熱気ムンムン、日本とは違った盛り上がりを見せるため、
日本人選手は驚いてしまうこともあるようですが、
さすがタレントさん、堂々としたパフォーマンスを見せてくれました。
ここでボディビル大会がどのように進行していくか説明させていただきます。大会前日に計量があり、エントリークラスが決定します。メンズはバンタム(65kg以下)、ライト(70kg以下)、ウェルター(75kg以下)、ミドル(80kg以下)、ヘビー(80kg超)と体重によってクラスが分かれます。さらにマスターズという50歳以上のクラスがあり、こちらは体重に関係なくエントリー可能。つまり、50歳以上の選手は該当する体重別クラスとマスターズの両方に参加できるのです。今回の大会では、なかやまきんに君選手はウェルター級のみの参加、54歳の角田信朗選手はミドル級とマスターズの両方に参加しました。
1016_bodybuil-4.jpg
マスターズで角田信朗選手を抑えて2位に入賞した加藤選手。
昨年から新しく設けられたのがフィジークというカテゴリー。ボディビルのように筋肉のみを競うのではなく、ヘアスタイルやフェイスなども評価対象となり、男らしい適度な筋肉と体型などの美しさが総合的に判断される競技です。
1016_bodybuil-5.jpg
フィジークの選手はなかなかのイケメン揃いです。
ウィメンズはフィジーク、ボディフィットネス、ビキニの3カテゴリーがあり、それぞれ163cm以下のショートと163cm超のトールに分かれています。今大会ウィメンズで一番注目を浴びたのが14歳のアヴァちゃん。
1016_bodybuil-6.jpg
器械体操が得意なアヴァちゃんはフィジークショートにエントリー、
アクロバティックなステージを見せてくれました。
1016_bodybuil-7.jpg
フィジークショートに出場した佐藤美由紀選手は
2015年のジャパンオープンで優勝を果たした、いま絶好調の選手です。
アヴァちゃんを抑えて見事優勝。
1016_bodybuil-8.jpg
2015年ジャパンオープンチャンピオンでもある金子真紀子さんは
ボディフィットネスショート部門で優勝。
1016_bodybuil-9.jpg
金子真紀子さんは、さらにボディフィットネス総合でも優勝を果たしました。
1016_bodybuil-10.jpg
トレーニング歴わずか1年という秋本明子さんは
ビキニショートカテゴリーにエントリー。
2位入賞に輝きました。
有名人の参戦もあり、今まで以上に盛り上がりを見せた今回の大会では、多くの日本人選手が数々の賞に輝きました。来年は国際親善大会が開催されて5年目となる記念の大会となります。多くの日本人選手も参戦が期待され、ますます盛り上がりを見せることでしょう。乞うご期待ください。
2015年のボディビル大会、角田信朗選手の記事はこちら
過去のボディビル大会の記事はこちら