晴天に恵まれた8月13日(日)、ジーゴ村(Village of Yigo)にあるインターナショナル・レースウェイ(International Raceway)で『トレンチ・チャレンジ(Trench Challenge)』が開催されました。
数年前からグアムで人気が出始めた障害物レース。年々参加者数を伸ばし、今回の 『トレンチ・チャレンジ』はワールドチャンピオンシップの予選会を兼ねたものとなりました。強靭な大人が挑む熱き戦いの模様をお届けします。



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ここ数年、アメリカを中心に世界で注目を集めている障害物レース。高い壁を乗り越えたり、泥水のプールを渡ったり、サバイバルレースのような難関が待ち受けるこのレースは、アメリカ、ヨーロッパ各国、カナダ、オーストラリアなど世界各地で開催され、各国の勝者が集まりワールド・チャンピオンを決める大会もあるなど、今や世界的に人気のスポーツです。

グアムでも幾つかのレースが開催され、今回ご紹介する『トレンチ・チャレンジ』はその1つ。昨年まで『トレンチ・マッダー(Trench Mudder)』として開催されていましたが、今年から名前を変え、10月にカナダで開催されるオブスタクル・コース・レース・ワールド・チャンピオンシップ(Obstacle Course Race World Championship)の予選会を兼ねて開催されました。

ワールド・チャンピオンシップの予選を兼ね、個人で参加するエリート部門、5人1チームで参加するファイブ・マン部門、タイムを気にせず楽しむことを目的にしたレクリエーションソロ/チーム部門の部門別に開催され、まずは午前7時にエリート部門がスタート。その後、約15分毎に部門ごとにスタートしていきました。



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会場は島東部に位置するインターナショナル・レースウェイ。
すでに朝日は昇り、今日も暑い1日となりそうです。



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スタートしてまず現れるのはこちらの巨大バウンスハウス。
足元はフワフワするようですが、まだレースは始まったばかり。
みなさん、余裕でクリア。



コースは250エーカーという広大な土地に20以上もの障害物が設置されています。250エーカーとは東京ドーム約21個分の広さ!その土地を走るだけでも大変ですが、体力や気力を萎えさせる障害物が次々と登場。



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低く設置されたネットの下を四つんばいになって進んだり、



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約45度の急斜面を登ったり、



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泥濘(ぬかるみ)の山を登ってきたと思ったら次は下り、
そして待っているのは泥水のプール...



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男性は115パウンド(約52kg)、
女性は75パウンド(約34kg)の重さのボールを運び...



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障害物だけでなく果てしなく続くランニングも地獄です...



1つひとつの障害物は参加者にとっては朝飯前のものばかり。見ているだけなら楽しそうですが、みなさんスタートした頃の笑顔はなくなり、もはや己の限界にチャレンジ!といった表情です。



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それにしても、空は抜けるような青空 。
気温も上がり、参加者の体力を奪っていきます。



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空に向かってロープを力強く登っていく女性。
設置されている鐘が大きく鳴り響くとクリア!



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ちなみにレクリエーション部門以外で参加の場合は、
障害物をクリアできなかったら
規定数のスクワットをしなければならないというルールも。



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レースも終盤。
校庭にありそうな雲梯ですが、腕力も握力も疲労度マックス!
赤いパンツの男性、1回目ゴール直前で落下、
一瞬スクワットをするか考える素振りを見せた後、
チームメイトにアドバイスをもらい2回目に挑戦。
しかしまたゴール直前であえなく落下。
スクワットをして次に進んでいました。



1番目のランナーが戻ってきたのはスタートして1時間も経っていない頃。そして次々とランナーが戻ってきます。



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華々しくゴール!
というより、みなさん、泥だらけの体を引きずり
ようやく辿り着いた、といった感じ。



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ゴールしたみなさんを最初に待っているのは完走メダル! 



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そして何よりも疲労困憊の体に嬉しい冷えたビール!
完走者には無料でサービス!
その他、ピザも振舞われていました。



10月にカナダのオンタリオ州で開催されるオブスタクル・コース・レース・ワールド・チャンピオンシップへの切符を手にしたのはエリート部門の男女それぞれ上位3名と、年齢別の上位5名の勝者たちです。障害物レースの国際大会へのグアムからの参加はこれが初!ぜひ素晴らしいレースを期待したいですね!