毎年根強いファンを増やし続けるプレーンプル(Plane Pull)。プレーンプルと日本語で聞いてもピンとこないかもしれませんが、簡単に言えば「飛行機をひっぱる!」という意味で、グアムでは人間対飛行機の綱引きチャリティーイベントのことをいいます。毎年地元の企業や団体から参加者を募り開催されてきたこのイベントも今年で13年目を迎えました。



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格納庫前の綱引き会場。
今年はUNITEDの文字のロゴオブジェが登場!
たくさんの人が写真を撮っていました。



参加者は1チームにつき20名のチームを結成し、戦うはユナイテッド航空の機体ボーイング737。飛行機の重さなんて普段考えることもありませんが、その重さはなんと72.5トン!全長約42メートル、席数150席程のジェット旅客機です。ユナイテッド航空のボーイング737は850kmの時速でグアムと日本の空を行き来しています。



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グアム国際空港ターミナルの裏側に位置する
ティザン地区にあるユナイテッド航空の
格納庫が毎年会場となっています。



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普段は整備や待機場として使われている格納庫。
その広さも相当ですが、高さも30mほどあるでしょうか。
縦にも横にも長い飛行機が出入りできるように、
柱が1本もない構造です。



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当日は少し雲の多い日でしたが、たくさんの応援団、
観客者が思い思いの応援グッズを手に観戦していました。



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この日会場でたくさんの人が持っていた
グアム キャンサー ケア(Guam Cancer Care)と書かれた
スティックバルーンの応援グッズ。
本イベントはがんと向き合う人々を
支援するチャリティーイベントでもあります。
競技の参加費用及び収益は、
アメリカがん協会(American Cancer Society)と、
グアムがん協会(Guam Cancer Society)に毎年寄付されています。



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本番を控えたチームは格納庫横に設置されている
綱引き練習場で掛け声、並び順、綱を引くタイミングなどの最終調整をし
気合いを入れ鎮座するボーイング737へと向かいます!



今年は38組のチームが参加をしました。地元の企業で結成されたチームやこの日のために作られたチームなどさまざまなチームが集結しました。男女混合チームと男性のみのチームの2部門で競います。出場できる年齢は18歳以上で、男女混合チームの場合は、競技に出場する1チーム20名中に必ず女性が6名以上いること、競技中に女性6名以上がロープを持ち引っ張ることがルールとなっています。3.6mほどの距離をどのチームが一番早いタイムで引っ張るかを競います。



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ホーンの音とともにスタート!
掛け声に合わせ20人が一斉に綱を引き縄がピンと張ると同時に
徐々に動き始めるボーイング737。
機体が歩く速さほどに加速し始めると大きな歓声が湧き始めました。



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観戦中にユナイテッド航空の飛行機の上を
日本航空の飛行機が離陸していく光景も見られました。
飛行機好きには貴重な瞬間となったでしょう。



競技以外にも訪れた人達を楽しませてくれるアクティビティやフードの販売もありました。



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今グアムで熱いフードトラック!
この日もたくさんのフードトラックが集まっていました。
バーベキューやポキ、レモネードやスムージーなど
約10台ほどが並んでいました。



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小さな子供達に、この日大人気だったジャンパー。
この他にもイベントといえばおなじみのフェイスぺインティングや
スライムメイキングなど多くの子供達で賑わっていました。



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1チケット1ドルでできる
輪投げゲームや人形すくいゲームなど。



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輪投げの商品をもらったらなんと日本の駄菓子でした。
日本のお菓子はここグアムでも人気です!



競技に出場する人は毎年出場を楽しみにし、チームワークを深めます。来場者の人々は応援を楽しみながら気軽にチャリティーに参加することができます。飛行機好きな方は格納庫に入ることができ、思う存分ボーイング737、そしてその背景に着陸、離陸する飛行機を見ることができます。誰でも入場無料のこちらのイベント、是非いつか訪れてみてください。